女性の不調に漢方がよい理由

女性は性周期に左右されて体調の変化をきたしやすく、また、思春期、成熟期、更年期、閉経期、老年期と年齢を経ていく中にも、ホルモンの分泌が変化し、自律神経の働きにも影響を及ぼし、様々な体の変化がおこります。生理痛、生理不順、無月経などの婦人科系のトラブルから、妊娠・出産あるいは不妊など産科的な問題、そして更年期に出現する様々な症状-のぼせ、ほてり、発汗、肩こり、頭痛、めまい、不眠、易疲労感、冷え症などの体の不調や、はたまた不安に陥ったり、イライラしたり、憂鬱感などの精神症状も含めいわゆる不定愁訴といわれるような、多彩な症状として現れます。
例えば、女性の多くが悩んでいるといわれている冷え症は、体内の水の排出機能やめぐりが悪かったり、栄養や体温を運ぶ血が不足したり、滞ったりすることが原因で起こると考えられています。女性の体温は36℃はあってほしいのですが、冷え症で悩んでいる方の多くは、36℃以下の方も多くいます。温かい服装を心がけるとともに、食事も温かい料理や体を温める働きのある根菜類などをしっかり食べるなどの生活改善は必要ですが、体内の水や血の偏りに働きかけて、バランスを整える方法の一つが漢方薬です。
 昨今の社会情勢の変化により、働く女性が増え、晩婚化、高齢出産の増加、あるいは離婚または結婚を選ばない人生・・・・と、家族の形態も昔とは変わり、女性をとりまく環境はめまぐるしく変化しています。必然的にストレスも生じやすくなり、女性のデリケートな心と体に多大な影響をおよぼしています。働きづめで疲れきった女性や、社会的に複雑化した環境に翻弄され、心身のバランスを崩した方々が大勢いる現代です。バランスのとれた食事や適度な運動、良質な睡眠をこころがけるなどの生活習慣を見直すことがまず第一だとは思いますが、病気と診断されたわけではなくても、ただ何となく調子が悪いという方は、世の中に非常に多くいらっしゃるのではないかと思います。
漢方医学の場合は、原因がハッキリ分からなくても、体全体の様子をみながら対処方法を考えます。さらに、その人個人に合わせたオーダーメイドのような治療ができるというメリットがあることが分かりました。その症状がなぜ起こったのか、体全体のバランスやもともとの体質を考えながら処方を考えます。女性の不調は、これといった原因があるわけではなく、体全体のバランスが乱れていると考えたほうがぴったりの症状が多いのです。そのため、食事や習慣を見直して、生活を改善しながら、漢方薬で体質改善をするという漢方医学の手法で症状がラクになることが多くあります。

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